算数は全世界共通!?
海外へ研修に行ったことのある算数・数学教師による話です。
海外研修とはいえ、その教師は外国語がそれほど堪能ではなく、算数以外の授業も見学してみたものの、現地教師の言っていることはもちろん、黒板に書いてあることさえも理解するのは難しかったそう。
そんな中でも唯一理解できた授業が、やはり算数だったと言います。
理由は、彼が算数教師だからということではありません。
授業が算数の場合、黒板に書かれている内容のほとんどが数式。
数式は全世界共通のアラビア数字と記号で構成されています。
そのため、説明されていることは分からなくても、黒板だけで授業内容はなんとなく理解でき、数式でどんな答えを導き出そうとしているかも分かったのだとか。
外国の学校での授業は、日本人学校でもない限り、当然現地の言葉で進められます。
国語も社会も理科も、現地の言葉が分からなくては授業内容も理解できません。
しかし算数だけは数字と記号さえ分かっていればなんとかなるもので、その数字と記号は幸いにも全世界共通のもの。
算数というのは言語のボーダーなく学べる科目ではないかと、その教師は話していました。
もちろん、外国語が分かれば理解はさらに進みますし、数式だけでどんな内容について進められているか分かるのも、彼が算数教師だからこそだったのかもしれません。
しかし、未だに英語でさえ全世界共通の言語として習得されていない現在において、辛うじて共通に理解されているアラビア数字と数学記号は、学問において重要な位置づけにあるのではないかと考えさせられます。